5月5日(月) by 規制と課金だけでは解決しないことが多い(J)
ダビ10(テン)ことダビング10の6月からの実施が事実上NGになったそうです(怒)。いったい今迄の、すったもんだの末にようやく合意確定へ…の流れは何だったんでしょうか。
ワタクシは、著作権保護自体の取り決め(取り組み)はたいへん結構なことだと思っています。分野は違いますが、かつてはまがりなりにも制作活動をしたり、今は職業として提供する側に身を置く者として、そう思います。しかし、コピ1(コピワン=コピーワンス)騒動→ダビ10協議→ほぼ決まり→お流れ延期、っていったい。。まさか白紙に戻る?なんてことはないでしょうね。
あまりにも雁字搦め過ぎは、消費者の「嫌気」を誘います。そしておそらく制作者からも。じゃあ、デジタルなんかいらない!とか、じゃあ裏ワザでコピーしてやる!とか、本当に制作者に還元するならいいけど果たして?とかのマイナス思考ばかりが強まってしまいますよ。
話は少しだけずれますが、ハイビジョンの家庭用ビデオカメラが出た時、「自分で撮った動画/作品」を一旦デッキ(レコーダー)にコピーして、再び他のデッキやカメラに移そうとしてもできない!(ごく一部の機種とカメラの組合せでのみ可能)という事態に、制作者の権利保護。。。されてないじゃん!と、うんざりしたものです(哀)。
4月28日(月) 花冷え by ショーン・キニー
襲撃を
密告したりはしない
猫は八百屋の店先に爪先立っている
いや待てよこの言葉の連なりは
黒と青の残像が引き起こした映像の中で
どこからやってきたと思いますか?
グレーの背中
が被さるその野菜はカイワレ!
2,3日前に、お好み焼き屋にいた
女子中学生たちの駄洒落と猥雑さ
には感心したけれど
カイワレの値札を舐め回す
猫というのも意外性十分
小さいピンクの舌が行ったり来たり
している
何度も
4月20日(日) by ネタ探しの苦労はいづこも(J)
なかなか「BDで欲しい!」ソフトが無いなあと思いつつ、「HDリファレンスディスク」なるモノを購入してみました。簡易的にTVモニター(あるいはデッキも含めて)の性能を確認したり調整するための各種テスト信号や参考用の実景などが収録されているモノ(BDディスク)です。
TVとデッキの購入時にデジタル放送やDVD版のチェックディスクやAV雑誌のレビューを参考にしてだいたい調整してあったこともあり、今回は特に直すような箇所はほとんどなかったのですが、あらためて実感できたことがありました。それは「動画の画質」です。静止画像のテスト信号では素晴らしい高画質さを確認できたハイビジョンテレビも、それ(テスト信号の画像)が動き出した(横方向へのスクロール)途端にガクっと画質が下がります。。画質といっても、その中のいわゆる解像度です。改良を重ねてレベルが上がってきたとは言え、特に液晶テレビでは目立ちますねやはり。ただ動画でも普通の実景やアニメなどでは、それほど極端に低下してないように見えます。これは人の目が(=脳が)あえてそうしてるらしいです。
ところで「攻殻」が米で実写化だそうで。ファンの間では「…どうなのかなあ?」の声のほうが多いような。。自分もそう思うけど、まあ、化けることを期待してますよん。
4月5日(土) by ようやくBRのBDが6/10発売に(J)
とりあえず機種変更でお茶を濁しておきました。
携帯電話の料金etcを調べて思案している最中に、アパートの大家さんからも「最近のケータイ事情はどうよ?」との調査依頼があり、分かる範囲でざっくり説明してさしあげました。基本料が下がってきたことは(以前のバカ高い状態に比べれば)「そりゃ結構なこと」だけど、それにしても(あくまで急用の為の所持が目的のライトユーザーにとっては)「依然として不経済」であり、そもそも「家にある電話(NTTの固定電話)で基本料を取られている上に更にまた二重に取られるなんて…」とのこと。ええ、ごもっとも、ごもっとも。
どうですかね、この際、NTTの固定加入者は基本料なしでDocomoが利用できるようなサービスコースを設定してみては?そうすれば双方の加入者が跳ね上がること間違いなしと思いますが。軽く1000万人以上は動くんじゃないですかね(根拠なしw)。
3月28日(金) 停滞する空気の中で by ショーン・キニー
小杉小二郎の絵における空間の静謐には「何かしら」の気配が感じられる。画面に収められた人形やおもちゃや花瓶といった静物たちの息遣いとでも言ったらいいだろうか。生き物の、たとえば人の営みを窺い知ることのできる絵はそれほど多くはない。
夜のプールサイドでダンスを踊る何組かの男女の絵は強く僕を惹きつける。空は、地表の明るさを反映して青みがかっている。それぞれが違った国旗を掲げる何軒かの家が遠くに見える--踊っているのはその家の住人たちかもしれない。人々は互いの腰に手を回し、もう一方の手を取り合っている。祝祭的なムードの影には、ワイングラスが何度も傾けられたという事実があるかもしれない。
そんな、ダンスをするという行為によってこの絵は僕を「あちら側」の世界へ引き込むわけでは決してなくて、むしろ行為の喪失によって「こちら側」にいる僕を魅了する。というのも小杉小二郎はこの絵の中で時間の流れをカットすることに成功しているからだ。
彼が描く他の絵もそうなのだけれど、空間を損うことなく時間の流れ(時間の観念)をどこかへ押しやってしまうと、命を持つもの--ダンスに興じる人々や障害物に向かうジョッキーたち--は活動を停止し、反対に命を持たざるものたちの沈黙が際立ち始める。停滞する空気の中で、それらは自ずからその存在を知らしめようとしているように見える。明るさへの(あるいは暗さへの)途上にある空、泳ぐもののないプール、窓辺の置き物(窓際に寄せられたテーブルには、女の子の人形や目のパッチリしたフクロウがいてこっちを見ている!)、ガラスも扉もない大きな窓、とその向こうに広がる荒野の風景、冷たく輝く月、時を刻まない時計など、こういったものたちの密やかな息遣いが「あちら側」の世界では雄弁なのであり、それらの静かな躍動によって、ドナルド・キーンが評した「何か定義しにくい雰囲気」が作り上げられているのである。大げさな希望も深い絶望も極度の緊張もない世界で、ただ、微かな不穏と安らぎのアンビバレントな同居が神秘性を帯びている。
3月20日(木) by ささやかなこだわり(J)
ようやく、本当にようやく、去年くらいから携帯電話の月基本料が本格的に安くなり始めました。いままでは「ライトユーザーにはバカバカしい値段だ」ということで選択肢から除いていたのですが、これなら充分考慮できます。かつては安くてもせいぜい約3500円ほどだったものが、今ではコースによっては最安約1000円ほどまでに下がりました。余裕でPHSを抜いてます。(もちろん通話通信料金は別途)
問題は端末の本体価格が上がった点ですが、そもそもそれが適正なのではと思います。とは言っても、では乗り換えるのか否か、というと躊躇するところではありますが。
ざっくり計算すると、最安コースでだいたい3年くらいでプラマイゼロになってその後は安くなる、って感じです(旧機種の安売りを除く)。もちろん各キャリアの月基本料が「今のバランスのまま」として+「通話等も少ない」として。それと、割引コースには、おおむね「途中解除すると違約金が発生する」という留意点がありますね。
さて、うーむ。そろそろ今の端末もデザイン的に古びてきた感は否めないので、機種変更(=いまならキャンペーンで割引中)にするか、この際乗り換えてしまう(=長期使用が前提)か、思案のしどころ。個人的に某社の対応はかつて何だかなあと思うところがあったし某社の勧誘はしつこいなあと思うところがあるし某社の戦略もかつて何だかなあと思うところがあったし。。
3月5日(水) by 高くてのぼれない低くてくぐれない広くてまわれない(J)
先日なにげにN○Kの番組が目に飛び込んできました。
♪でんでるりゅうば でてくるばってん♪
なんとなつかしいことで。ググってみたところ2〜3年前の再放送らしかったのですが、そもそもこの唄を知ったのはたぶん小学生低学年あたりだったかと。
田舎は全然九州地方とは無縁なのに、何故この唄を知っていたのでしょう。どうも記憶が定かではなくて、兄がよく口ずさんでいたとは思うものの、いとこの姉妹だったかもしれないし、地域の子供会でだったかもしれません。
あらためて歌詞の意味も調べたところ、うすうすそうなのかなとは思っていたけどそれ以上に、ほとんど禅問答のような語句だったのですね。
そいや、子供会では、「ろくまいそう:ロック・マイ・ソウル」とか「魚鳥木(ぎょちょうもく)」とかありましたなあ。
すっかりそのギャグの影響を受けたのに、引っ込み思案なせいで人前で言えずに、いつも心の中でつぶやくようになってしまった、少年期の我が心の師であった広川太一郎さんがお亡くなりに。。合掌。
2月28日(木) WHAT IS THIS THING CALLED LOVE ? by ショーン・キニー
1月のある日の夕方、僕はステレオコンポーネントの前に置いてあるテーブルに腰かけて、手にはステンレススチールのボウルを抱えていた。なぜなら、天井に広がる黒い染みからついに得体の知れない液体が滴り落ちてきたからである。というのは嘘です。ただ餃子のあんを作っていました。
ひき肉にニラと白菜のみじん切りしたものと、ごま油、すりおろしたしょうがとにんにく、塩、こしょうを加えて混ぜ合わせます。スピーカーからはミンガスとラポルタの演奏が流れていて、窓の外から射し込む夕陽の色が部屋を満たしています。そこへ、徐々に活況を呈してきた道路の音が重なり合う。
夕飯の買い物や家のことを午前中に済ませてしまうと、午後は散歩をしたり、中古CD店やレコード店を回ったりして帰ってくる--出かけない日は滅多にない--というのが僕の休日の主な過ごし方です。それから夕食の仕度にとりかかる。休みの日なので普段よりは少々手間のかかるものを作ろうと思うわけだけれど、そうなるとどうしてもしっかり下ごしらえをしようとして早めの帰宅になります。だいたいいつも四時くらい。音楽をかけながら、ゆっくりと、ときに勢いにまかせて夕飯を作り進める。僕の場合、料理と掃除をしているときは雑念が体からはがれていくので結構没頭できます。でも音楽が料理の雰囲気に合わないときがしばしばあって、そういうときはうまく身が入らない。アルバムを替えてもまったく体がのってこないことだってある。
しかしその日のミンガスとラポルタと餃子の組み合わせはじつに相性がよかった。コール・ポーター作曲の『恋とは何でしょう?』が鳴り始めると、バンドの音の質感と部屋に充満するニラの香りと具材のぐにぐにした感触が何の留保もなく溶け合っていく。それらの形に置き換えられない一切が目に見えるように宙に漂っていて、その中で僕は至福と言ってもいいくらいの気分の高揚を感じていました。体の芯から一筋の煙のようにスーッと立ち昇り、涙腺を刺激し、鼻腔の奥のほうに広がっていくこの感じは何だろう? よほどバンドの音楽的資質と餃子を作る行程との間に共通する波長のようなものがあるのかしらん? と目を潤ませながら僕は考えてみた。
いや、答えはもっと単純であるべきだろう。
ミンガスとラポルタの『ジャジカル・ムード』はニューヨークのスタジオで録音された。1954年の冬のことだった。メンバーは、チャールズ・ミンガス、ジョン・ラポルタ、テオ・マセロ、サッド・ジョーンズ、ジャクソン・ワイリー、クレム・デローサの6人。リハーサルを終えた彼らは午後の本番に向けて腹ごしらえをすることにした。行き先は近所のチャイニーズ・フードの店だった。餃子がおいしいと評判の店だ。しかし、店に着いて円卓を囲んだ彼らがいざ注文をしようというときになって、リーダーのミンガスが真面目な顔でこう言った。「ラッパの人は餃子禁止だかんね。スタジオが臭くなるから」だから、サキソフォン奏者のラポルタとテオ・マセロ、トランペットのサッド・ジョーンズは泣く泣く餃子を食べるのを我慢してスタジオに戻った(たぶん彼らはシュウマイを食べた)。録音が始まってもこの三人は演奏に集中できなかった。だって餃子のことしか頭になかったから。というわけで、このアルバムからは必然的に餃子への情念が放たれることになってしまった。つまり、「餃子食いてえなあ」という気持ちのヴァイブレーションがバンドの音に乗り、餃子の香りと邂逅を果たしたことによって、その幸福感が僕に伝わってきたのである。
もし本当にそうだったとしたら話はぐっとわかりやすくなるのだけれど、そう思いませんか?
どうぞ皆さんも餃子を作るとき、手元にミンガスとラポルタのアルバムがあったら試しに聴いてみて下さい。そのときは、片栗粉と水と卵は入れないで、ニラとにんにくとしょうがを多めに入れることをお薦めします。
2月20日(水) by 高画質と好画質、仕様と使用、そして思惑(J)
もちぐされ気味な新テレビではありますが、よくよくチェックすると機能が改訂されているところがちらほら。
いちばん有用なのが、HDワイド放送での4:3画角を、拡大表示できるようになった点です(以前の機種ではHDワイド放送では画面固定になってしまい4:3スタンダード番組だと
[□] こうなった。特にその4:3の □ の中に上下部分が黒味の4:3レターボックスだと結果的にかなり小さい画面になる。にもかかわらず、それが拡大表示できなかった)。ようやく、の装備であります。(<ていうか、そもそもレタボじゃなくてフルワイドで放送せいよ!と言いたい。)
そして微妙なのが、ワイド拡大ズーム方式の変更です(レタボならば単純に拡大でいいが4:3スタンダードを16:9に変換する際は様々な方式と工夫が必要となる)。以前の機種は上下端部分を縦圧縮する方式だったのですが(他のメーカーでは左右端部分を横伸長する方式が多い)、現行機種では両方式が合体されていました。自分的には左右方式はパンする際の違和感が嫌いなんですけど、今度の方式で、以前の方式での中央部分も圧縮ぎみだったのが改善されたようなので、まあこれで妥協しときます。でも、どうせハイブリッド化するなら、もちっと伸長のアルゴリズムを詰めて改善して欲しかったなあ。
追記:あー来てしまいましたか、フォーマット競争の終結を告げるニュースが…。以前のダイアリーで思うところを述べさせてもらいましたが、予想より早かったのは(もちろん、あの交渉時に大局的に決断しておけば、とは思いつつ)あえてまだ吉と考えたいです、もはや中ないし小局的なレベルかもしれませんが。
2月5日(火) by イイコト、スル〜(J)
昨年、購入したはいいが、なかなかその高画質さを堪能できてないBDデッキ(&フルHDテレビ)であります。TV放送の方はまあいいとして、いかんせん目当てのパッケージソフトが発売延期中…。現在持っているのがたった2本で、1本は某SFアニメでマスターが悪いせいか画質は今ひとつ、もう1本は某遺産モノでこれまた何故か画質が今ひとつ、というさみしい現状。HD放送やDVD版のTHXチェックディスクを視聴したかぎりでは機材は正常なんすけどねえ。とりあえず、それらのソフトはキャンペーン・プレゼントやポイント交換でゲットしたものなんで、まあいいやと思うことにしてますが。。
にしても、いつになったら手に入れることができるやら。はやく欲しいものよのう。
2月4日(月) 母性の終焉 by チカイニ・エドノエ
「カラータイツ!ニーハイ!ホットパンツ!まったく、ありがたい世の中になったもんだぜ!」
ミキモト ミキオは、JR中野駅前の喫煙所で煙草をふかしながら、目の前を往来する女という女をこの世のモノとは思えない
卑猥な目つきで眺めていた。
「しかし、生足も結構だが、なぜタイツやストッキングをはくとありがたみが増すのだろう。
・・・。
そうか!それは下界との境界線が出現し、存在が独立するからだ!
この世に足が足として存在する瞬間だ!永遠だ!」
ミキオは、世界に存在する大いなる謎の一つを解いた気がして、大いに興奮した!
興奮のあまり放屁すらきずかぬほどに。
この発見を誰かに伝えたい。共有したい。とりあえず訊いて欲しい!
ミキオはすかさず慣れた手つきでズボンのポッケから携帯電話をとりだすと、電話帳のページ開いた。
そこに現れたのは、まるっきりの砂漠。野原。荒地、であった。
どんなに画面をスクロールしてもそこには、
[グループ・ミキモト家]
の文字。
さらにそこを開くと、
[母・優子]
ああ!母性のなんたることか!
これほどまで偉大なる母性を感じたことはなかった!
「もしもし。あ、ばあちゃん?お母さんいる?」
「あー!なんだべ、ミキオちゃんがい?ちゃんと食べてっかや?」
「うん。大丈夫!お母さんにかわって!」
「ちょっと待ってけろな。優子ー!ミキオちゃんから電・・・ギャ!」
ズドン!
ヌュ・・・ヌププ・・・
ただ事ではない、けたたましい音がなり、電話口には静寂が漂う。
「ばあちゃん!?ばあちゃん!?」
「ミキオカイ?オカアサンダヨ。」
「ああ、なんかすごい音したけどなにごと?」
「ナンデモナイヨ。ソレヨリミキオハドコニイルノ?」
ミキオはとたんに電話を切った。
「やられた・・・。アイツらだ。
もうばあちゃんとお母さんはヤラれちまっただろう・・・。
さっき電話に出たのはコピーだ!」
さて、今すぐ実家に飛んでいってアイツらをたたきのめすかー。
しかし、38歳になった今でも無職なので、実家に帰る金などあるはずもなく、とりあえず家に帰って寝ることにした。
そして眠りに落ちる直前、
「あーあ、ドラゴンヘッドみたくなって、みんな夢とか言ってらんなくなって、生きるだけで必死!みたいになんないかなぁ。」
と、心から願うばかりであった。
1月28日(月) デイジー・ミラーを想う by ショーン・キニー
この
レマン湖岸の町ヴヴェー
にあって、今となってみれば思い出されるのは彼女との出会いばかりだ。
あのダン・デュ・ミディの山々やシヨンの古城はおそらく来年もその翌年も見ることができる。
ウインターボーンは庭園にあるテーブルのひとつで
コーヒーを飲んでいた。鉄製のベンチにゆったりと腰掛けて、景色を眺めるでもなくぼんやりしていた。
彼はれっきとしたアメリカ人
ではあるが、スイスの空気のほうが美味しいと、
新鮮な驚きを持って感じられるほどには長らく故国の地を踏んでいなかった。
朝の空気を逃すまいと朝食を済ませたばかりの二人の観光客がホテルの庭先に出てきた。砂利を踏むチャラチャラという音が聞こえる。
こんな夏の朝だった。二十七歳の青年ウインターボーンはこうしてここに座っていて、娘に出会った。そうだ、あのとき僕は彼女の美しさに参ってしまった。青年はまさに心を奪われたのだ。
ミス・デイジー・ミラーは庭園にやってくると、
見知らぬ青年に話しかけている弟の姿を見つける。左手には湖のほとりが見
渡せる。娘は白いモスリンの服を身につけていて、縁に縫い取りを施した日傘を差している。
ウインターボーンは足を組み直し、コーヒーカップを口に運んだ。
テーブルに置かれた陶製の白いミルクポットをそれから砂糖壷
を見るとそこから茶色い角砂糖を三つ取り出した。
弟は何ていう名だったろうか? ラ……ラ……えーと、ラ
ンドルフだ!
とても人好きのする青年だ、とミス・ミラーは彼と話していて思った。
ましてや同じアメリカ人。彼女はついつい問わず語りを続けてしまう。とは
いっても、それは彼女の天性の無邪気さゆえのものだということが
後々青年にもわかってくるのではあるが。
ミス・ミラー、と彼は小さく声に出して言ってみた。
やあ、ミス、と話しかけてみた。
ウインターボーンは、デイジー・ミラーなる
娘はもういないのだとはっきり認識していたが、今にもこの庭先に彼女が
現れるような気がしてならなかった。実際にそんなことが起こったとして、
彼はなんら不思議には思わなかっただろう。ミス・ミラーはいつだって彼の理解の範疇を跳び越えていた。
青年の耳に、ねえ、あそこに
見えるお城を案内してくださらない、という声が聞こえてきた。
1月20日(日) by たましいのふるさと、ってやつ。(J)
は、いったい、どこにあるんだろか〜。と拓郎さんが歌っていたのを、上の世代から影響受けて聞いてました。
そいや中学のクラスメートでやたら「落陽」のサビを口ずさんでる奴がおりましたっけ。。。
さてもうすぐロサで公開が始まる「テラビシアにかける橋」ですが試写で観てきました。先に観ていたスタッフが絶賛していたのですが、いままでなかなか好みが合わないことが多かったのでちょっと心配してたんですけど、今回はそれがくつがえされたようで、ひと安心(?)です。
内容は違うのですが、ロサでも上映した「アトランティスのこころ」や「ウォルター少年と、夏の休日」あたりと、個人的には共通のフィールドを持つ世界(作品)のような感じがします。大掛かりなファンタジー映画特有の描写表現をぐっとおさえて(効果的に使ってます)いるところも好感が持てます。
1月16日(水) by レッサーパンダ
というわけで、2007映画ベスト10の外国映画編を。
@『デジャヴ』(映画の奇跡として)A『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(最期の映画として)B『シッコ』(号泣)C『レディ・チャタレー』(愛の映画として)D『スリザー』(これもまた愛にあふれた映画で)E『マリー・アントワネット』(ちゃんとやることやってますよね)F『ブラック・ブック』(S・コッポラとは違う意味でやることやってますよね)G『アレックス・ライダー』(素晴らしきB級映画)H『GOAL!2』(愛すべきベタ映画)I『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(愛すべき不器用さ)
と、10本あげてみました。他にも『デスプルーフinグラインドハウス』『エディット・ピアフ 愛の讃歌』『題名のない子守唄』『私たちの幸せな時間』『ミルコのひかり』『アフター・ウェディング』・・・などなど良かった映画はたくさんあるわけですが、正直なところ今回は、ベストというよりは「意外な拾い物したな感」あふれるランキングを考えてみました。
2007年を振り返ると、日本映画に比べて外国映画のパワーが落ちた感は否めませんが、まぁ『スパイダーマン』シリーズ(昔から見たくてしょうがないはずなのに…)や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『ハリー・ポッター』シリーズ(パイレーツとハリポタは1作目で止まっています…)未見の自分には語る資格もないのかもしれませんね。
2008年は児童文学ファンタジー年なので、全部見ることができたらいいな。
とりあえずどこかで『ナルニア』1作目が上映されることを願いつつ、この辺で失礼します。
昨年から劇場で『テラビシアにかける橋』の予告を見続けていますが、きっと素晴らしい映画に違いない!と思い込んでしまいます。(それぐらい予告編が素晴らしい)今から公開が楽しみです。
1月13日(日) ある女 by ショーン・キニー
あんな奴ひっぱたいてやる! おもいきり
蹴り飛ばして、二度とわたしにあんな口を叩けなくしてやる!
ねえ、 僕はきみみたい
に粗野な女に出会ったことはないよ、と男は言う。
女は男をにらみつける。
それにね、話を聞いていると事の発端はきみにある気がする。
無断でカツラを拝借してそのことを黙ってたんだ。当然だと思うけど。
地獄をのぞきこむような顔で女は男を見る。
じゃあ……それじゃあ……あなた……訊くけど、
誰のためにこんなことやってると思ってるの? ねえ?
男はゆっくりと膝をさすって、唇を湿らせる。そして
女のほうを見ないでこう言う。
僕じゃないことは確かだよ。
殴りかかってきた女をなだめたあとで、男は紅茶を入れる。
女はコーヒーがいいと言うのでその用意もする。
その相手っていうのは僕の知ってる女? それとも男?
女の服装はすっかり元通りになっている。女は、
彼女自身の髪の毛をつまんで、
その先をじっと見つめている。
1月8日(火) by レッサーパンダ
あけましておめでとうございます!
ということで新年一発目はやっぱり2007映画ベスト10ですよね。
というわけで、さっそく自己満ですが・・・
@『バッテリー』(最高のキャッチボール映画でしょう)A『恋しくて』(沖縄の光と闇はすごい)B『アヒルと鴨のコインロッカー』(号泣)C『童貞。をプロデュース』(演者と監督の成長物語として素晴らしい)D『サッドヴァケイション』(いろいろあるけど神がかって素晴らしい)E『檸檬のころ』(形式主義的に素晴らしい)F『キャプテン』(野球以上にアクション映画)G『監督・ばんざい!』(映画って素晴らしい)H『天然コケッコー』(癒されるってこういうことだよね)I『転校生 さよならあなた』(リメイクってこういうことだよね)
とりあえず10本あげてみました。他にも『叫』『コンナオトナノオンナノコ』『ラザロ』『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』『22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語』・・・これ以外にも素晴らしかった映画はたくさんあるわけで、全部あげてたらきりないわけなのでこの辺で。ランキングなんてぶっちゃけその日の気分で変わることも多いわけですし。
そんなこんなで、2007年を振り返ってみました。
ん、日本映画ばっかりだ!
ということで、また次回、外国映画編もご紹介します!!
というわけで、本年もよろしくお願いいたします。
2008年1月5日(土) by ちっとも様じゃない午前様(J)
いよいよ東京都内でもタクシーが禁煙化(一部の個人タクシーを除く)されます。月に数回ほど深夜まで仕事があるため利用していますが、さいわいにも煙が残っていて不快な思いをしたことは今までほとんどありませんでした。ただまあそれは、一人で乗るからであって、もし同乗者が狭い車内で喫煙したら相当に厳しい状況になるでしょうけど。スモーカーでもノンスモーカーでもどちらの側からも、喫煙マナーがもっと守られていればこんなに汲々としたことにはならないのになあ、と言われているようであります。
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